整姿・整形 盆栽の管理
■ 糸魚川真柏
盆栽の王、糸魚川真柏は、糸魚川市明星山(1189m)並びに隣接する黒姫山(1222m)を中心に、海谷渓谷周辺の山々の峻険な岩肌に自生し、神秘的な幹模様と当地方特有の厳しい気象条件に育まれた、特に優れた淡い緑の細かい葉性、そして強じんな舎利幹が魅力であります。
真柏は、根際の舎利部から少しずつ幹を腐らせ、そこへ自根が入り込み、しだいに足元から上部へと進行して舎利を腐らせるため、2年に1度位は根元の舎利部をよく確認し、苔、よごれ、腐った部分を取り除き、こまめに手入れをする。そして自生地を彷彿させるような厳しい自然素材の優れた味わいを残す工夫が大切です。
置き場所 |
出来るだけ一日中日光の当たる風通しの良い場所(日照率は高いほどよい) |
植え土・植え替え |
その地方ごとの気候等の環境により、3月、4月、8月下旬〜9月がよい
赤玉土、川砂、山砂等の割合を変え混合する
鉢の大きさにより用土の粒の大小を考え、水はけを最重点に行う |
水やり |
真柏は水を好むため一度の水やりには鉢穴から流れ出るまで多めに与える
夏場は基本的には朝夕の涼しい時間にそれぞれ一回
葉ダニ防止のため葉水も同時に行う
冬場は寒風、雪の積もらない場所に置き、乾いたら天気の良い日の午前中にたっぷり与える |
肥料 |
糸魚川真柏特有の美しい葉にするため、油かす単用が一番良いようです
肥培が過ぎると特に山木の持つ繊細な味わいがなくなってしまいます |
消毒 |
適宜(3か月に1度位)、殺ダニ剤、冬場の石灰黄合剤も効果あり |
芽摘み |
芽が伸びる都度行う(4月〜11月) |
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